ブッシュクラフトとは
ブッシュクラフトの発祥は北欧とされています。キャンプの上級編とでもいうか、順位があるとすれば、キャンプ→ブッシュクラフト→サバイバル。となるのかな^^日本のブッシュクラフトは通常テントの代わりに天幕デザインのテントやタープが主流みたいですが、実際そんなこだわりはありません。とはいえ基本は軽装備ですので、大型のテントじゃ持ち運びが大変ですよね。まずはこちらの動画を見て、ブッシュクラフトを知ってください。
どうでしたか?Bertramさんはデンマークの方で、数々のブッシュクラフト動画をアップされています。機会があれば見て参考にしてください。
基本はなんといっても軽装。不要なものは持たないということ。必要なものは現地調達が基本です。ブッシュクラフトの上級者はナイフと斧だけで、シェルターを作り、食材調達して山の中で生活できるというのですから驚きです!
まあ、そこまでは求めていませんし、そこまでいったらもうサバイバルですよね(笑)
そして、ブッシュクラフトの醍醐味と言ったら火おこし!・・・ではないんです^^醍醐味はモノづくりです!
スプーンやお皿、必要なものを若木を除いた倒木や枯れかかっている木を切って、クラフトするのです。
で、料理するためには火おこしですね~♪ナイフでフェザースティックを作る作業も楽しいです。マグネシウムでできた棒とナイフで火をつけるのもかっこいいですよね^^火おこしし、料理を作る。うきうきしてきます~
次に、料理したものを手作りした食器でいただく!これは美味い!(笑)クラフトは、はじめは下手でもいいんです。ケガさえしなけりゃ^^そのうち販売できるほど上手くなります。
自然とひとつになるところに大きな意味があり、意義があり、それこそが本当のブッシュクラフトの醍醐味です。
では、一通りブッシュクラフトのことがわかったところで、初級編です!
必要な道具類などはサイト検索すればたくさんでていますので、ここでは気を付けなければならないこと(注意点ですね)、そして予備知識を紹介します。
ブッシュクラフトでの注意点
・まず第1は、法令の順守とマナーを守ること
この国にいる以上、この国の法律には従わなければなりません。まあ常識があればなんの問題もありません。
日本での食材現地調達方法は釣りと野草くらいしかできません。狩猟の資格を持っているなら別ですが、鳥獣保護法により禁止されています。野草についても、正しい知識がないと命取りになります。ですから、食材はあらかじめ用意しておきましょう。
あとはマナーですね。ゴミは所定のゴミ箱に(地域によっては分別が必要です)。他のクラフターに迷惑をかけない。大きな(キャンプファイヤーのような)火は起こさない。夏場子供がいれば花火したいですが、注意が必要ですので管理人に確認してみましょう。フィールド提供者のもっとも恐れるのが山火事ですからね。
・野生動物や害虫
多くの場所では大型の野生動物(熊、鹿、猪など)に対して対策を取られていることと思いますが、何事にも絶対はありません。また小動物(狐、狸、野犬など)は柵をしていても越えてきます。見かけたときには管理者に連絡したほうがいいでしょう。毒をもった蛇にも注意が必要です。
次に害虫です。これは蜂やブヨ、アブなどです。痒みのせいで折角の余暇を台無しにしてしまうのは嫌ですよねスズメバチなどは管理人に報告すれば、対処してくれますが、それ以外の対応は困難で、それも含めた自然とのお付き合いです。ですので害虫対策は必須です。
・食中毒
これは野草、キノコ、野生果実です。プロの方でもたまに間違えて病院の世話になることもあります。病院ならまだしも亡くなられる方もいます。よくニュースなんかでやってますよね。毒があるのかないのか知る方法などネット検索すればでてきますので、もしも野草も料理メニューに加えたいという方は、よく勉強してください。
タンポポやフキ、松葉茶などが初めは手軽です。
・天候
山の天気は変わりやすいとよく言われます。天気予報では晴れでも鵜呑みにはできません。天気図の確認や、風や雲の読み方、鳥のギャー鳴きや風のにおいなど、ある程度の知識をもっていると便利です。また河川にシェルターを構える人はダムの放流など地域によってはありますのでこれも要注意です。
麓では快晴だけど、山頂付近には厚い雲がかかっている。なんてこともよくあり、時間の経過とともに上流から雨水が流れ河川が氾濫。なんていう想定外のことも頭の隅に置いておくことを忘れずに。
山での雷は要注意です。避難できるところを前もって確認しておきましょう。避難先がない場合はなるべく木から離れる、広場を避ける、身を低くする、など知識を深めておきましょう。
参考:https://yamahack.com/2680#content_151574_0_2
・ケガをしない
当たり前の話ですが、これが一番の注意点かも知れません。自生の葉や茎、岩や石、坂や段差などいたるところに危険はあります。ナイフや斧なども使いますしね。傷は広ければ広いほど、深ければ深いほど治癒にかかる時間は長くなります。さらに菌が入れば感染を起こします。また火を使った際の火傷にも注意が必要です。
誰しもケガなどしたくはありません。けれどどれだけ気を付けていても、するときはしてしまうのです。
最低限でもケガをした時の対処・対応を知っておくことが大事です。
覚えておきたい3の法則
3分、3日、3週間
なんのことかお分かりでしょうか?
最初の3分間は、呼吸ができない状態で人が耐えられる時間です。
3日間は、水分補給ができない状態で生存できる日数。
3週間は、食糧補給ができない状態でも耐えられる日数です。
まずは呼吸ができること、次に水を確保すること、最後に食料を確保することが大切です。
この他に、雨風から身を守るシェルター(住居)、火の確保が大切です。人は直腸温が35℃以下で低体温症になります。
これらを踏まえて、ブッシュクラフトライフを堪能するためにも、ぜひ必要な知識と技術を学んでいただきたいと思います。
なんか、危険がいっぱいだなと尻込みする必要はないですよ。普通の生活の中にも危険はたくさん潜んでいますから
転ばぬ先の杖です。用意周到に前もって危険を察知できることも、通常のキャンパーに求められているスキルです^^